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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2008年03月11日

ミンタロハット




土曜日の午後、夜に友人と会うために山形市へ。
酒席の関係もあり、泊まりは山形市内のとある宿へ…。

宿は、前々から熱望していた山形駅にほど近い、ちょっと風変わりなお宿「ミンタロハット」。

従来あるホテルや旅館とはいささか違う、北海道の旅人宿にも似た雰囲気を漂わせつつ、プライベートはしっかり確保されてあり、それでなお家庭的なぬくもりをどこかに感じさせるいいお宿でした。

本当は、 “秘密の隠れ家”にしておきたい気持ちですが、評判通りのやさしさとぬくもりあふれる上質な宿だったので、特別に公開します。決してコマーシャルのつもりではなく、(結果的にはそうなるのかな)素敵なオーナー夫婦の、小さないい宿をちょっと紹介してみようかと…。

ミンタロハットは、出張や旅なれた人たちの間では、「日本一のゲストハウス」との噂も。世に数多ある大・中・小規模のいろいろなスタイルの宿の中で、山形の極小の宿がそのように高く評価されることは、同じ県人として、同じ旅好きな者のひとりとして素直にうれしい。

県内初のゲストハウスとしてオープンしてまだ10ケ月余り…とか。なのに、楽天トラベルの「お客さまの声」(本音のアンケート欄)で、サービス・立地・部屋・設備(アメニテイ)・風呂・食事の表示されている6項目全てがナント星5つ。もちろん、総合評価でも☆☆☆☆☆(星5つ)。

今年1月期の「お客様アンケート」では、北海道・東北エリアの【サービス部門】で第1位、【総合部門】でも堂々の2位にランクイン。(昨年10月期、総合部門4位)

ミンタロハットの部屋数はわずか4つ。定員8名だけのこじんまりした宿でした。山形駅前にほど近い、大手町の路地奥の住宅街の中に存在します。

伺ってすぐに高評価の意味を納得…。もの静かでやさしそうなオーナーの丁寧な応接、気配り、それがこの宿の全てを表しています。


部屋は4つなのに、システムバスのお風呂が2つ。どちらも自由に24時間入ることができました。浴室にはいろいろな入浴剤が置いてあり、お好みで何回でも使うことができます。館内は作務衣でOK。住宅街なので本当に静かでした。

新築のいい香り、掃除の行き届いた館内、あちこちにある素朴な貼り紙、その全てが旅する人の目線で、やさしく創られています。

15畳ほどの食堂・キッチンの中央部には、2月に入れたばかりというペレット・ストーブがいい雰囲気を醸し出しています。その周りにふたり掛けの小さなテーブルが4つ。吹抜け部にはファンが回り、食堂から雪囲いされた古式和風な中庭を広く望むことができました。まるでちいさな喫茶店のよう…。

朝食など自炊可能なキッチンも傍らについていて、冷蔵庫の中の卵やウインナーやレタスなど全て自由に使えて無料。もちろん、トーストやコーヒー・ジュースなども…。つまり朝食は無料サービス。

夕刻、オーナーといろいろお話させていただくことができました。私のかなり具体的な質問にも、全て笑顔で答えてくれました。外国も含めて、いろいろ素敵な旅をしてきた方なんだろうなあと実感しました。

対面する人をどこか温かくしてくれる、やさしくしてくれる、そんな雰囲気をお持ちのオーナーでした。

友人との約束があり、入浴後、夜は出かけることを伝えておいたのです。
「ちょっとでかけてきます。カギはどうしたらいいでしょう?」
「いってらっしゃいませ。カギはそのままお持ち下さい。どちらの方へ行かれるのですか?」とオーナー。
「駅前です。天気もいいので、少し散歩がてら歩きます」と言うと、
「私、今少し時間があります。よろしければ駅前までお送りいたしましょうか?」
そして、玄関脇の自分の車まで小走りで行かれました。私を少しでも待たせない心配り…。

こういう対応なんですよね。客を友人のようにもてなす姿勢。お金では換算できないホスピタリティ…。素朴に温かく、自由に親切に、きれいに居心地よく、おいしく、そして楽しく…。できそうでなかなかできない応対です。

軽井沢のペンションのような豪華な造りでもなく、調度品もほとんどなく、広い部屋でもないのだけれど、旅する人や出張で泊る方には、ほんわり家庭のぬくもりを少し感じさせる宿なんですね。

最後に宿泊料ですが、ナントひとり3,500円。ツインルームもダブルルームもひとり占め可。朝食サービスつき。駐車料金無料(予約不要)。そして、ふたりなら6,000円。ひとり当り3,000円とまたまた安くなるのです。

ちょっと安すぎませんか?せめて4,000円でもいいのでは…と私が言うと、これでなんとかやって行けますから…安い順の筆頭に出てくるでしょと、笑顔で答えてくれました。

また山形に泊る機会があれば、今までのようにシティホテルやビジネスホテルに泊ることはもうないでしょう。運良く空きがあれば、ぜひまたミンタロハットに泊ってみたい。そんな気持ちにさせる、本当にいい宿でした。



  


Posted by エゾリス at 07:15Comments(2)旅な話し