スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2008年05月07日

刑務所へ…

旧・網走刑務所。
現在の網走監獄博物館。




写真に写っている看守は、もちろんロウ人形。

ここには今まで4回行きましたが、
歴史(幕末もの)好き、北海道好きの私のお気に入りの場所のひとつで
ゆっくり半日いても飽きない、興味深い施設です。

昔の重罪人や政治犯を収監し、
受刑者同士を鎖で繋ぎ
北の涯て網走の大地で、
命果てるまで、原生林を切り倒し開拓の仕事に酷使させてきた史実。

粗末な掘っ立て小屋と1本丸太の木の枕など、
復元されたその内部を見ると、想像するだけで思わず背筋が寒くなってしまう。

この監獄博物館の入口すぐの傍ら
左側の大きなパネルの年表に
「庄内藩士が刑務所官吏…」みたいなことが、書いてあります。

幕軍として、
会津藩降伏後の一週間後まで、

瓦解した奥羽越列藩同盟の
かっての盟友諸藩を相手にし

孤軍奮闘
官軍と最後まで戦った徳川四天王・酒井家庄内藩。

明治の初め
その罪滅ぼしと名誉回復のために
この酷寒の北の大地に渡ったことは、想像に難くない。

そして、
北海道開拓の諸藩士たちと同様
どのような辛酸を舐めたかも、容易に想像できる。

それはまさに
吉永小百合・渡辺謙主演の
映画「北の零年」のごとく…。

最も好きな邦画のひとつです。

この映画「北の零年」を観た時、
この前半部のストーリーに、アレッと思いました。

ずいぶん以前、
釧路の街で、「サムライたちの北海道開拓史」というを買いました。

明治初め、
汚名返上のために
志願して、北海道開拓に名乗りを挙げた幕軍諸藩の
過酷な北海道開拓秘話と、入植武子・その家族たちの実名入り史実本です。

その中の、
確か鳥取藩の出来事に、あまりにも酷似していたからです。

というより、その実話をもとにこの映画は作られました。

で、知人にその話をして、
大切な本をホイホイ貸してしまったら

それ以来
ずーっと、いまだ戻ってきません。

まさに
本は貸す馬鹿、返す馬鹿…です。  


Posted by エゾリス at 17:00Comments(2)北海道な話