伝説の摩周ブルー

エゾリス

2008年05月21日 17:00

先日、ブログにも書いた「神の子池」の母湖である摩周湖。



数年前の夏、
釧路の友人に、撮ってきたばかりの、この摩周湖の写真を見せた。

そう、これが伝説の摩周ブルーなんだよ。

そう言われて、うれしくて
翌年の年賀状に使いました。

いつも霧に覆われているから、ガイド泣かせの霧の摩周湖。

不思議なことに
いつ訪ねても、霧のない霧の摩周湖ばかり。

一度、濃霧がかかっていた時も
あたかもカムイ(神)の風が吹いたかのように、
瞬時にサーッと消えてくれて、こういう美しい湖面を現してくれた。

摩周湖は
観光バスや観光客の集まる定番の第1展望台で見るより
屈斜路湖へと下る途中にある
第3展望台から眺める方が、とても美しい。

売店とか看板とか、余計なものが何もないところがさらにいい。
静寂の、荘厳な神秘の摩周湖を充分に味わうことができる。

両方の写真とも、第3展望台からの眺望。

中島のカムイッシュ島も、
カムイヌプリ(摩周岳)も、ひときわ美しく見える。



この第3展望台駐車場からは、
反対方向に、
噴煙上げる硫黄山や大鵬の生まれた川湯温泉、
壮大な屈斜路などの全景を、下方に見ることができる。

摩周湖は、
アイヌ語で、死霊の棲む湖という意味。

大自然の残る道東には、太古の湖が数多い。

釧路市内の春採湖、
すぐ近郊の達古武湖・塘路湖・シラルトロ沼、

少し足を伸ばせば
摩周湖・神の子池・屈斜路湖・阿寒湖・ペ゛ンケトー・パンケトー・オンネトー・然別湖、

流氷とクリオネのオホーック海沿いに、網走から知床の岬まで走ると、
網走湖・能取湖・藻琴湖…、

そして、ヒオウギアヤメとサンゴソウの咲く、
平らな草原の中にある大好きな涛沸湖。

訪ねるたびに、
車窓沿いも含め、いつも10くらいの湖を見ることになるが、

ゆっくり、のんびり、
大湿原や太古の森から入り込む、静寂の湖トレッキングもなかなか味わいがある。

関連記事